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重い物を持った拍子に突然腰が痛くなり動けなくなってしまう。そんな恐ろしいぎっくり腰、正式には急性腰痛症と言います。
読んで字の如く急激に発症した腰痛を指し、欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれます。
ほとんどは一週間~二週間程度の安静(動けるようになったら日常生活は可)で自然に回復していきますが、時間経過によって改善が見られない、または下半身に痛みやしびれと言った症状が出現した場合などは椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることがありますので要注意です。かがむと痛い? 反ると痛い? あなたの痛みを判別しましょう。
では、これから4つの腰痛の特徴を見ていきますが、いずれも共通するのは、適度な運動量の低下、加齢とともに腰まわりの筋肉や関節が衰え、こわばって柔軟性が失われることが原因だと考えられています。そんな脆さを抱えた状態のところへ、無理な動きが加わることで発症します。
患者さんから最も多く聞かれるのは、
「重い物を持ち上げた時」に発症するケースですが、
「靴下をはこうとしたとき」、
「少しお辞儀をしただけ」、
「ただ立ち上がろうとしただけ」など、 ぎっくり腰が起こる状況は人それぞれです。
ぎっくり腰になった時に身体の中では何が起こっているのかは、実ははっきりとしたことは未だ分かっていません。
ですが、発症した人の特徴として、適度な運動量の低下、加齢とともに腰まわりの筋肉や関節が衰え、こわばって柔軟性がなくなった身体の状態になっている。そんな脆さを抱えた状態のところへ、無理な動きが加わることで発症します。
ぎっくり腰は痛みが強いのでついつい横になって休んでしまうことが多いですが、できるだけ安静にしない方が早く治る人が多いです。
とはいえ、お体の状態は様々ですので、
「痛くて動けないのにそれでも動かなくちゃいけないのですか」というお声もいただきます。
安静が絶対に悪いというわけではありませんが、痛いながらも、できるだけやれる事をやるということが、早く回復しているのも事実です。
いつもの家事を少しずつやってみたり、職場や学校の理解が得られるなら、重いものを持ったりすることは避けて軽い仕事から復帰してみたり。こういったことを心がけることで、結果的に早く良くなるということが言えます。
もちろん痛くて全く動けないという状況で無理に動く必要はありませんし、もしかしたら椎間板ヘルニアなどの病気が潜んでいる可能性もあります。心配な症状(しびれなど)がある場合は早めに整形外科を受診することをお勧めしています。
前述の通り、ぎっくり腰の早期回復には普段通りの生活を心掛ける必要があります。
軽いストレッチなどを行うのも良いでしょう。
・おすすめストレッチ1
・おすすめストレッチ2
・おすすめストレッチ3
※痛みが強くなる場合は無理に伸ばしすぎないようにご注意ください。
温めたり冷やしたりは、より楽になる方を選んでいただければ間違いありません。楽になるようなら湿布や痛み止めなどを使っても構いませんし、痛みを我慢してまで普段通りの生活を行う必要はありません。
ぎっくり腰になった際、コルセットをつけると楽に動けるという方は多いです。
先述の通り、ぎっくり腰の早期回復のためには、できる限り普段通りの生活を心掛けることが重要ですから、コルセットで楽になり、普段通りの生活が行えるのであれば、有用であると言えます。
「コルセットをつけていると筋肉が落ちてしまうのでは」と心配する方もいますが、寝たきりにでもなっていない限り、コルセットの装着が直接大きな筋力の低下につながることは考え難いです。
ただ、長い目で見ると、身体の使い方が下手になったり、筋肉を上手く使うことができなくなることで、二次的に筋力の低下を招いてしまう事は考えられます。
コルセットをつけないで無理に我慢して痛みを長引かせたり、活動性が下がったりすることの弊害の方が大きいとは思われますが、コルセットに頼らずに済むのであればそれに越したことはありません。痛みと相談しながら徐々に外していくのが良いでしょう。
当院では、女性や力が弱い人向けのコルセットもご用意しています。お困りの方はご相談ください。
ぎっくり腰の人の大半は仰向けで脚を伸ばして寝るのが困難です。これは筋肉や骨の構造上、仰向けになり脚を伸ばすと腰に力が集中してしまうためです。
仰向けで寝ると痛い、また、起き抜けの症状が強い場合は、膝の下に丸めた毛布、クッションなどを置き、膝が90°程度曲がった状態で寝るのが良いでしょう。
また、痛い方を上にして横向きになり、抱き枕などを抱いて寝るのもオススメです。
「湯治」という言葉があるように、お風呂に入ることは様々な身体の不調を改善してくれます。ぎっくり腰には様々な原因があり、一概にお風呂が良いとも悪いとも言えませんが、温かいお湯にゆっくり浸かることでいくらか痛みが楽になる方が多い傾向です。
循環の改善や、浮力によって腰の負担が減ること、リラックス効果で自律神経が整うことなどがその理由として考えられますが、稀にお風呂に入ることで痛みが強くなる方もいらっしゃいます。「腫れがある」、「患部が熱を持っている」場合などは入浴を避けたほうが良いでしょう。
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