シンスプリントとは?

シンスプリントとは、すねの内側のスポーツ障害です!

ランニング中運動後や、ジャンプした時にすね(下腿内側)が痛い・・・
その痛み、原因をご存じですか?さっそく詳しく見ていきましょう!


上記のすねの痛みは、「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれ、主な原因はオーバーユース(使い過ぎ)です。すねの部分には、ふくらはぎの筋肉を代表する下腿三頭筋や後脛骨筋など、多くの筋肉が付着しています。これらの筋は、ランニングやジャンプの動作の際に、すねの骨膜を引っ張ります。この動作を短期間に過度に繰り返すことで、筋肉と骨膜の間にストレスが生じ、炎症が起きます。痛みの原因にはいくつかのタイプがあり正確な原因を知ることで、適切な対処が可能になります。

次に、痛みの代表的な原因について解説します。

痛みの原因

①ジュニア期に発生しやすい

シンスプリントは、ランニングを伴うスポーツ(特に陸上)や、サッカー、バスケットボールなどで、この障害が頻繁に発生することがあります。特に日本の春先、中学生や高校生、大学生の新人選手の間でシンスプリントが多く見られます。これは、4月に新学期がスタートし、クラブ活動が活発になることが大きく関わっています。走り込みで急激に運動量が増加することから、急性の症状として発症することが多いようです。

また、この時期は骨の成長と筋肉の伸長にズレがあり、

  • 下腿三頭筋の柔軟性の不足
  • 股関節や膝、足関節の柔軟性の不足
  • 足関節の動きの制限

なども要因となります。

②環境

  • 硬い道路や路面での走行
  • 踵の摩耗がある薄くて硬いシューズ
  • 適切でないシューズやスパイクの選択
  • O脚や回内足、扁平足などの足の形状の特徴
    (走りやジャンプの時に膝が内側に入る動き(ニーイン)の癖がある人も注意)

これらの要因を考慮して、トレーニングや選手の管理を行うことで、シンスプリントの発症リスクを下げていきます。

まとめ

  • 対象年齢:ジュニア期(13~18歳の成長期の子どもが多い。)
  • 痛みの部位
    • すね(下腿)の内側。
  • 痛みの増悪
    • ランニングや、ジャンプなどで痛みが悪化します。

シンスプリントのケアについて

歩行に痛みがない場合は、体育や運動は状況に応じて行います。

ただし、ランニングやジャンプなど負荷の強い運動は、一時的に休止し、安静を保つことが必要です。

シンスプリントの原因として、オーバーユース(使い過ぎ)が主となりますので適時、運動量や強度を調整します。また、下腿三頭筋や下肢の関節可動域に問題がないか、練習環境、靴に問題がないか確認していく必要があります。


無理なストレッチは症状を悪化させる可能性がありますので、専門家にご相談ください。


当院でのサポート内容

  1. 姿勢チェック
  2. 身体の柔軟性チェック
  3. 超音波診断装置(エコー)で、すねの内部観察
  4. 施術
  5. テーピング
  6. 生活指導

これらを基本として、ご本人と保護者の方へ、改善の過程や必要な期間を丁寧にお伝えしています。

また、学校行事やチーム活動などの事情を共有し、無理なく通院できるようにサポートします。ストレスを減らしながら、一緒に改善を目指していきましょう。